2008年10月号掲載 mojoco

高知は生きやすい場所というか。
ゆったりとした時間が僕らの音楽を生んでいます


●バンド名はどうやって付けたんですか?

園部信教(以下、園):今までやってきたバンドの名前が、憶えにくくて不親切なものばっかりだったので、今回は憶えやすくて耳に残るものがいいなと思って考えたんですよ。僕が響きのいい言葉を書き出していって、その中からみんなで選んだのが「モロコ」でした。
ポール(以下、ポ)で、その音にスペルを当てて「mojoco」に。普通じゃ面白くないからこれにしたんですが、最初見た時に誰も読めないから、結局不親切な名前になったという(笑)

●バンドを結成したいきさつとは?
ポ:前にいたメンバーが2人と知り合いで、それで1度スタジオで合わせてみようと。最初僕はサポートメンバーだったんですが、活動に参加していくうちにいつの間にやらメンバーになってました。
園:実はその前にも一緒にやろうと誘ったことがあったんですけど、その時は断られちゃったんですよ。
ポ:あ、そうやったっけ。それはごめんね(笑) 実際に合わせてみて、声がすごくいいなと感じました。練習の時って歌が聞こえにくかったりするんですが、彼の声はよく聴こえて、それが一緒にやる大きな理由になりましたね。
園:僕は当時、ポールさんに対して「変な人だなあ」という印象を受けました(笑)
ポ:さっきのこと根に持ってますね(笑)

●最近は県外での活動も増えたそうですが、それでも高知に拠点を置き続ける理由とは?
園:8月は東京に3回行ってきたんですけど、移動はもっぱらバス。車内でいかに快適に過ごすか追求してきましたけど、全然慣れないですね(笑) それでも、今のところ高知から出ようとは思わないです。
ポ:東京の方が絶対に便利で、色んな音楽に触れる機会は多いと思うんですけど、高知は生きやすい場所というか、居心地がすごくいいです。家族も高知にいますしね。状況が許す限り高知で活動して行きたいと思っています、できることならずっと。

●アルバム「日曜の朝、黒に染まる夜」を聴かせてもらいましたが、ゆったり感が心地良いですね。
園:なんとなく高知っぽいでしょ? 曲作りはもちろん高知で行いましたし、レコーディングも本山町の「mojoyama mississipi」ってアトリエでやったんですよ。雰囲気のいい所でレコーディングしたくて、色々場所を探してたんですが、見つけた瞬間「ここしかない」とビビっときましたね。すぐオーナーさんにお願いしてお借りしました。おかげで高知らしさがいっぱい詰まった仕上がりになりましたね。

●どんな時に聴いてもらいたいですか?
園:寝る前に聴くと、心地良い眠りにつけると思います。自分で歌っていても眠くなるので(笑) リラックスして聴いて欲しいですね。
ポ:あと、山奥でレコーディングしたので、よく聴くと自然の音が入ってたりするんですよ。そんな所に注意しながら聴いてみても面白いと思います。

 


モロコ

2006年6月高知で結成。1stデモCD収録曲がCMに使用され話題に。ソニーミュージック主催「S-1 MUSIC グランプリ」で優勝、「MINAMI WHEEL2007」で入場規制がかかるほどの動員をみせるなど、その活躍ぶりは目覚ましい。温かみ溢れる歌声とメロディアスな楽曲に、多くの有名ミュージシャンから賞賛を集めるバンド。

1st mini Album「日曜の朝、黒に染まる夜」
1890円・発売中 多くのFM局でパワープレイされるなど、発売前から注目を集めたデビューアルバム。ポップスの教科書とも言えるようなメロディーに、透き通るような歌声を乗せた全7曲入り。